脳内ヴィジュアル系

好きなもの(主に音楽)への想いや出来事を、後日見返すための記録用として書いてます。

【V系よもやま話】Laputaのfalling~が好きだ、と叫びたいだけの話

こんばんわ。

去る2021年12月4日(土)、高田馬場CLUB PHASEでakiちゃんの、年内最後のライブとなる1日2回公演がありました。

その2回公演のうちの、早い回の『FINISH 2021 - Heart』にて全キャリアの曲をやる...という情報をTwitterで知り、配信チケットを購入しました。

そして、そのアーカイブ配信期間が2022年1月3日までだったのですが、配信期間も終わったことですしそろそろライブの感想についての話をしてもいいかな、今から見ようと思ってたのにネタバレするなよ!と怒り出す人も出てこないはずだし...と思っていたら時は流れ3月に突入してしまったので(書きたいことを寝かせ過ぎてしまうのが私の悪い癖)、そこそこ前の話にはなりますが、2021年12月4日のライブで演奏したある曲について、個人的な感情と共に記録用として書き残すべく、文章にしたためることにしました。

全キャリアの曲をやる...ということは、ソロはもちろんバンド時代(つまりLaputa)の曲も1曲くらいはやるのかな、と思っていたところ何と4曲も演奏して下さいました!!!
しかもakiちゃん作曲のやつだけではなく、何とKouichi先生の曲も!!!(膝から崩れ落ちる音)...そして、その中にとても思い出深い曲があったので、気持ちが一気に10代に戻りました。

わたしはもうLaputaの面々の、個々の活動を細かく追いかけてはいないのですが、Laputa自体は今もずっと聴いてますし、メンバー三人の公式Twitterをフォローしたり、兄さんのブログを読んだり、時間が合えばC4の配信を見たりはしています。

akiちゃんに関しては、ソロ活動スタート時は関西に来る度に行ってましたし、東京でWaiveと対バンしたイベントは見に行きましたし、音源を買ったり...等、ある時期を境に私生活が忙しくなる迄はそれなりに活動を追っていました。

そんな中、akiちゃんが何かのイベントに出てLaputaの『奈落の底』を歌ったというのを雑誌のライブレポで知ったのですが、その時に『過去の栄光にすがるのは嫌だけど』みたいなことを曲前のMCで言ってた...というのを強烈に今でも覚えています(でも何の雑誌だったのか、そして何のイベントだったのか思い出せないのが非常に残念&昇華から数年後、くらいだったような...?)。

Laputaが昇華した後、akiちゃんがLaputaの曲をやったのはおそらくこれが初めてで、このライブレポを読んでから『ソロとして新しいスタートを切ったのなら昔の曲をやらないのが普通だよね』『もうLaputaの曲は歌わないんだろうな』『まあ歌ったところで楽器隊のメンバーが違うからLaputaではないのだけど』等とイチ廃人として、私も色々と思いを馳せるなどしました。

なので、今回のライブの趣旨を知って驚きました(私が把握していないだけで、ひょっとすると以前からこの様なバンド時代の曲を演奏するという企画はやっていたのかもしれませんが)。少し複雑な想いを抱きつつ、ドキドキワクワクした気分にもなりつつ配信チケットを購入し、生配信は見れなかったので、最初からアーカイブで視聴しました。

で、最近のソロの曲もカッコイイ!!!と思いつつ(私が知らない曲=最近の曲、です)...いきなり序盤からLaputaの曲が飛び出してきて焦りました。まだ心の準備が...

その後もakiちゃんはバランスよく間にLaputaの曲を挟みながらライブを完走しました。ソロ曲は終盤に行くにつれ、好みの楽曲が多かったですね。そして冷静になって考えるとベースが人時さん&ドラムがそうる透さんなので実質リズム隊がある時期の黒夢じゃん!なんて贅沢なの...!!と震えました。

この日演奏して下さったLaputaの曲の中でも、とりわけ『falling~』をやってくれたのが嬉しすぎて発狂寸前でした。この曲は作曲のクレジットがaki&kouichiになっている珍しい曲でして、わたしが初めてLaputaのライブを見に行った時に演奏していた曲で、その時のステージの演出がすごく幻想的で、個人的に思い出深い一曲なのです。

そのライブは、私の地元・香川県にある某コンサートホールなのですが、薄いベールの向こう側にakiちゃんが一人だけ高いところ(セット?)に横向きに座っていて、しっとりと『falling~』歌う...という演出でした。初めて聴く曲でしたが歌詞がスムーズに聞き取れたので耳をそばだててみると、なかなか衝撃的な内容で『離ればなれになるのをこれでいいと笑いながら』とか『苦しいのは僕のせい』とか聞こえるじゃないですか。これ、一体どういう曲なんだ?普通のラブソングではなさそうだけどめちゃくちゃ美しいな...と思いながらakiちゃんの作り出す世界に引き込まれ、聴き入っていました。曲はフルサイズではなくakiちゃんのソロコーナーみたいな扱いで、楽器隊は不在だったような...(うろおぼえ)。

ちなみにこれはカップリングコレクション(正式なタイトルはLaputa Coupling Collection+XXXk[ 1996-1999 Singles ])の時の全国ツアーでした。円盤のリリースは2000年2月23日なので、ツアーはその後...つまり春頃ですかね。

当時田舎の高校生だった私にはあのスタイリッシュかつダーク&美しい演出が忘れられなくて、今でもトラウマ級の思い出です。そして過去作品を買い揃えていく中でアルバム『眩暈』にも手を出し、ついに名曲『falling~』と感動の再会を果たした訳ですが、歌詞を読めば読むほどこの曲にハマり、akiちゃんのセンスに脱帽しました(しかし当方はJ廃)。

最後まで言葉のひとつひとつに重要な役割があり、歌詞を読んでいるだけで映像が目に浮かぶそれは、まるで映画を見ているかのよう。

この曲の登場人物は主に『僕』と『あなた』の二人なのですが、『僕』は『あなた』を見下しているようにも見えるし、同時に気遣っているようにも見えます。突き放している様であり、幼子を想う親の様でもあります。この二人の関係は恋愛なのか、あるいは依存なのか。『ついてこれるかい?』と言いながら自分から手を離して、それなのに手放した時に初めてその人への恋愛感情に気付くとか何これ辛すぎる、こんな風に複雑な感情が入り交じる恋愛とかもちろんしたことないけど妙に生々しいと感じてしまうのは何故なんだ...と、当時田舎の高校生のわたしには色々ショッキングな歌詞でした。でもこの歌詞のお陰で『未知=理解できない、ではなく未知だけど“美しいな”と感動することもある』『共感は不可でも美しいと感じたりどうしようもなく惹かれることはある』という現実を知り、大人の世界への扉を少しだけ開けたような気分になりました。

この曲が作られた頃のLaputaはまだインディーズとして活動していた頃だし、演奏(Junjiのベースに関しては、確かこの時ってギターからベースに転向してすぐレコーディングに入った...ってどこかで読んだ記憶があるのでベーシストとしてのキャリアを歩み始めたばかりだったような...)や歌の仕上がり具合に関しては若さゆえの粗さがあったりもしますが、そんなことはどうでもよく、この圧倒的なオリジナリティーは最高&最強だな!と大声で叫びたいんですよね特に『falling~』に関しては(完全にわたしの趣味ですけどね)。

Laputaの曲の魅力はakiちゃんの歌詞によるところも非常に大きいと思います。独特な言葉遣い、言葉のチョイスをしてますよね。それがあの個性的な歌い方と合わさってLaputaの歌は個性がつよつよなんですけど、だからこその唯一無二なんですよね。

そしてLaputaが2004年に昇華し、バンドが活動していた期間よりもソロ活動期間の方が長くなってしまった昨今、akiちゃんがこうしてまたLaputaの名曲『falling~』をあの頃と変わらない歌声で聴かせてくれるのが本当に嬉しくて、なんという贅沢なんだ...としみじみ喜びを噛み締めながら配信を視聴しました。

もちろんソロの他の曲や、この日披露して下さった他のLaputaの曲ももちろん素晴らしいのですが、今回は『falling~』が好きすぎるあまり、一曲だけ抜粋して感想をつらつらと書かせていただきました。

Laputaの歌詞の素晴らしさについては時々発作的に語りたくなるので、また何か書くかもしれません。予めご了承下さいませ。