脳内ヴィジュアル系

好きなもの(主に音楽)への想いや出来事を、後日見返すための記録用として書いてます。

【舞台感想】2022年10月30日 サラリーマンナイトフィーバー(箇条書き)

サラリーマンナイトフィーバーを見に行ってきたよっていう文章を書きました。

自分が観劇してどんなことを感じたのか忘れないための、箇条書きのような内容です。

 

わたしは箱推しですが、基本的に推しのやることなすこと100%全肯定人間ではないので錦織さんの強火担さんは読まないことをオススメします。少しネタバレもあるので、何でもOKていうひとだけどうぞ。内容は主に錦織さんのことを中心に書いてますが、他の出演者の方にも触れてます。

 

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先日、錦織一清さん作・演出・出演の舞台『サラリーマンナイトフィーバー』(以下、サラナイ)を見に行ってきました。

 

以前配信でサラナイをフルで見たことがあったので、あらすじは予め知っていたのですが『ストーリーが自分には合わないな』というのが正直な感想でした(でも渋谷天笑さんという役者さんが素晴らしいことはめちゃくちゃ伝わりました)。

その後、錦織さん演出の舞台『フランケンシュタイン』を大阪のCOOL JAPAN PARKで観劇したのですが、ビジュアルもキャスティングも演出も含め、それはそれはとても素敵な舞台だったので、自分に合う作品なら、また錦織さん演出の舞台を観に行きたいな...と思いながら数ヶ月が経過したある日、錦織さんが再びサラナイをやること、今度は役者として舞台に立つことをネットで知り、とても興味を持ちました。

サラナイ自体は私には合わないけど、天笑さんが出ること、キャストが新しくなる&豪華なこと、そして錦織さんが5年ぶりに舞台に立つことを知り、これは見たいなと思い、錦織さんのFCでチケットを購入しました。

そして迎えた2022年10月30日(日曜日)。

この日の夜の部が千秋楽なのですが、その一つ前の昼の部をわたしは見てきました。場所は大阪松竹座。いつも建物の前は通ってましたが中に入るのは今回が初めてです。

エントランスでグッズやパンフを買い、エレベーターで上の階に登るとめちゃくちゃ人がいてにぎやかでした(あとで知ったのですがここでプロマイドを売ってたらしい...だから人が沢山いたのね...嗚呼情報弱者...)。

わたしの席は前から8列目で花道の近くでした。この花道、錦織さんも通るんだろうか...もし通ったら半径1mちょいくらいに錦織さんが居るってことになるけど大丈夫なのか?(わたしが)...などとよこしまなことを考えつつ、パンフレットを読みながら開演を待ちました。

舞台は11時に始まって、約1時間後に15分間の休憩を挟み、14時くらいに終わりました。錦織さんの登場は休憩後と最後のダンスとカーテンコールでした。

大まかなストーリーは錦織さんが色んなインタビューで答えているので割愛しますが、一言で言うと『どこにでもいると思われる年頃の娘とサラリーマンのお父さんが繰り広げる日常の出来事』です。

わたしはこのストーリーでいうところの娘という立場を経験したことのある人間であり(逆に言うと娘の立場しかワカラン)、親と住んでいた10代の頃は分かりやすい反抗期だったので、こういう『年頃の娘とその父親のギクシャク』には大いに共感するところがある...はずなのですが、今回、特に娘さんの気持ちに共感するところはありませんでした。

むしろ『えっ、そんなに簡単に父親と和解しちゃう?あんなに父親のこと嫌ってたのに自分から腕とか組んじゃう?』とビックリしたのですが、よくよく考えるとその違和感はおかしくないのです。何故なら、サラナイは錦織さんが世のお父さんに向けてエールを送るために作った作品なのですから(パンフはもちろんネット記事のインタビューでもよくそう仰っています)。娘ではなく、娘を持つサラリーマンのお父さんへ『家族のために汗水流して働いてるのに年頃の娘さんからは汚いと言われ、嫌われて、でもいつか娘さんにもお父さんの苦労が分かってもらえる日が来るから元気出そうぜ!明日も頑張ろうぜ!例えお前が家族に嫌われたとしても俺はお前の味方だぜ!』と言っているストーリーなんですよねサラナイの基本的な方向性は。

わたしに子供がいたら、若くして無理してローンで家を買って家族のためにバリバリ働いてる...という人間だったら、もう少し共感が持てたのかもしれません。わたしがサラナイを見てピンとこなくても仕方ないのです。わたしは作品のターゲット層ではないのですから。

(もちろん、ターゲット層ではなくても刺さるよ、ていう人もいると思いますがそれは良いことであって、問題ではありません。わたしの間口が狭いのが問題なのです)

 

あと、わたしが年頃の時期に、父親に『汚い』とか『触らないで』と思ってたら娘さんに共感できたのかもしれませんが、そういうのもなく...
(どちらかというとわたしは『早く一人暮らしがしたくてたまらない』『早く一人になりたい』という方向に感情が向いたので父親が汚いかどうか、ということに興味関心が向かなかったような気がしますね...別に綺麗でも汚くても父親と距離を置きたいことに変わりはなかったので)

だから娘さんがラストであんなにあっさりと父親と腕を組むことはストーリー上、避けられないのです。これは世のサラリーマンお父さんにエールを送るための演出なんですからね。父親と折り合いが悪い娘さんに向かって『お父さんは君のヒーローだよ』と説く話ではないんですよねサラナイは。世のお父さん達に向かって『君はヒーローなんだよ』と錦織さんがエールを送っているんですよね作品を通して。

なので見る人によっては置いてきぼりになっても仕方ないんだろうなあ...と思います。これはサラナイに限った話ではないのですが、舞台でも音楽でも映画でも小説でも、作者にとって刺さってほしいひとにちゃんと刺さればいいなと私は思ってます。今回の舞台ではわたしの後ろに年配とおぼしき男性が座っていたのですが(圧倒的に女性が多いけど男性もチラホラいらっしゃった)、ちょいちょいその男性の笑い声が聞こえてきたので、ちゃんと見てほしい層にウケてよかった...ちゃんと届いてるよ錦織さん...と謎の親心が芽生えました(その方の職業がサラリーマンで娘さんがいるのかは不明ですがおそらく錦織さんがこの作品のターゲットにしていると思われる層の方だったので、なんか嬉しかったですね)。

映画でもそうですけど、世間的に大ヒットして絶賛されてる作品でもいざ見てみると自分には合わないやつってありますよね。サラナイは私にはそういう作品っていうだけです。

そういう意味ではマニアックな作品なのかもしれませんが、今回は松竹座でやるということもあり、豪華なキャストを揃え、ダンスシーンを増やすことによって、大衆向けの舞台作品として、親しみやすい感じになったような気がします。配信のときよりもブラッシュアップされた感じがしました。

あと、錦織さんが5年ぶりに演者として舞台に立つと聞いてドキドキしてたのですが、歌いながら登場した時から去るまで、素の錦織さんっぽくて、過去に見た集会の配信の映像っぽい風景で、あまり芝居を見ているという感覚がありませんでした。衣装や周囲の人たちの影響かもしれません(数日前に見た集会の配信とほぼ同じメンツが舞台に立ってましたからね...ジャケットにネクタイというスタイルも最近よくお見かけするビジュアルですし)。デジャヴ感がすごくて、トークショーを見ている感じでした。でも後になって、芝居っぽくなかったのは、ひょっとしたら狙ってやってたのかも...?と思ったりもしました。久々の舞台だからって、あんまり力みすぎてるとこを見せたくないとか、そーゆーのはあるような気がしました。あまのじゃくですからね(あくまでも個人の感想ですディスってません)。

で、ここからは記憶が曖昧なのですが...錦織さんが最初に舞台からはけるときだったと思うのですが、一度だけ花道を通ったとき、ニコニコしながら両手を『バイバイ』て感じで手を振ってくれて、それがもう本当にめちゃくちゃ可愛かったのです!!全然本編と関係ないですけど!!めちゃくちゃ可愛かったんですほんとすみませんこれだけはどうしても言わせて下さい!!!!

可愛かったです!!!!!
錦織さんの笑顔が!!!すごく!!!
すごく可愛かった!!!!!
アイドルの笑顔だったんです!!!!!

あと、社長のお芝居のシーンで椅子に座るシーンがあったのですが、座った瞬間、本当に『ちょこん』という文字が錦織さんの真横に見えました。ちょこんと座ったのです!!本当に!!ちょこんと座ったんですよこの目で見たんですよ幻覚だとしても幻じゃなかったんですよわたしの頭の中では!!!!

 

嗚呼...めちゃくちゃ可愛かったなぁ...

 

ちなみに錦織さんを生で見たのは今回が初めてなのですが、ご本人が登場した瞬間、Twitterやファニコン等で見る画像および動画のお姿と何1つ同じで、1mmも狂うことなく何もかも同じで、うわあ本当にメディアで見てた姿となにもかも同じだ...うわあめっちゃ同じやん...すげー同じ...と静かに観察してました(これは今年夏に俳優の田中圭さんを初めて生で見たときと全く同じ反応なのですが、どうもスターを見るとわたしはそういう思考になる人間らしいですもっと『キャー✨カッコイイ✨』とか言ってはしゃぎたいですけどなんかめちゃくちゃ冷静になります何でかは知らん)。

とにかくニコニコ笑顔でファンに手を振る錦織さんが猛烈に可愛くて叫びそうになりました。最後の方でわりとダンスを多めにやってくれるシーンがあるのですが(『HERO』を歌うときですね)、せっかくのダンスや歌が記憶から飛んでしまう程度にはインパクト強すぎ&破壊力ありすぎ&可愛かったですあの笑顔が本当に忘れられない...夢に出てきそう...

でもあんまり『可愛い』を連発するといやなきもちになるファンの方もいらっしゃると思うのでこれぐらいにしておきますね...

個人的には松浦司さんのダンスがすごく印象に残りました。めちゃくちゃ引き込まれました。気になりすぎて調べてみたのですが、オーディションで大きな舞台の主役を勝ち取ったりとか、割りと実力派な方なのですね。へえ...知らなくてまじでごめんなさい...と謝りました(心の中で)。

バンドのライブだと『ノーマークだった対バン(共演者のバンド)がめちゃくちゃカッコよくてハマる』という現象は割りとあるあるですが、舞台にもそういう楽しみ方があるのね...とニヤニヤしました。現場の楽しさを思い出した瞬間でもありました。

あとは主役の古原さんの変身ポーズがめちゃくちゃキレキレでカッコよくて、やっぱり本物は違うよね~と思いました。父親役は初めてとのことでしたが、すごく似合ってました。ハットを被って踊るシーンも素敵だったなー。

サラリーマン主人公の娘役の惣田紗莉渚さんはとってもキュートでしたね。最初のダンスシーンは“元気いっぱいの女子高生”という感じで、どんなに動いても顔は笑顔で真正面に固定されてて『アイドルだ!』て思いました(ミーハー丸出しですみません)。
以前錦織さん演出の舞台『フランケンシュタイン』にも同じアイドル出身の横山結依さんが出演されていて、劇中に妖艶で美しい躍りを披露して下さったのですが、同じアイドルのダンスでもこんなにタイプが違うんだ!と驚きました。錦織さんがダンス出身だから出来る演出なのでしょうね。興味深いです。

渋谷天笑さんは配信版では主役、今回はちょっと嫌なヤツという役どころでしたが、ヒーローもヒールもそつなく“いいもの”に仕上げてくれる天笑さんはやっぱ凄いな、と思うしかなかったです。とりあえず舞台にこの人がいれば間違いない...て感じの役者さんですね。きっと演出家としての錦織さんの信頼も厚いんだろうなあ...と思ったりしました(あくまでも想像です)。


...色々書きましたが、松竹座の座席がすごく見やすくてよかった、ということを最後に書いておきます。来年またここで錦織さん演出の舞台があるのですが(パンフにも広告が載ってた)、松竹座でやるなら見に行きたいし、他の舞台(錦織さん関連じゃない舞台)もどんな感じで使われてるのか見てみたいなあ...と思わせてくれるような会場でした。


では、とりとめのない文章になりましたが、乱文失礼いたしました。

 

※色々大事なことを思い出したら加筆するかもしれません。