脳内ヴィジュアル系

好きなもの(主に音楽)への想いや出来事を、後日見返すための記録用として書いてます。

【記録用】【ライブ・フィルム感想】プリンセス プリンセスという衝撃。

先月から3回に分けてプリンセス プリンセスの過去のライブ映像を映画館で特別上映してまして、それの2回目を昨日観に行ってきました。

元々家族の付き添いで見に行くだけ...という予定だったので、特に心の準備もせずにフラフラと出掛けたのがよくなかったです。ライブ映像を見て、あまりのカッコよさに久々に心臓撃ち抜かれました。もう映画館を出るときの足取りはフラフラです。ライフはゼロです。人が歌ってる&演奏してる映像を見てこんなに心を持っていかれたのは何年ぶりか分からんくらいの、本当に久々の衝撃でした(去年テレビで見た男闘呼組もあれはあれですんごい衝撃的かっこよさでしたけど、男闘呼組は元々何のイメージも持ってなかったので純粋に初めからカッコいいものとして見ることができましたがプリプリは元々パブリックイメージがあり、それがぶっ壊されたという衝撃なので、男闘呼組の衝撃とはちょっと質が違うのです)。なので、興奮さめやらぬうちに文章に残しておこうと思います。

まずは公式サイトから...
https://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/Princess/40th/

プリンセス プリンセス ライヴ・フィルム
『PRINCESS² PANIC TOUR 〜HERE WE ARE〜』+『LET’S GET CRAZY LIVE AT 武道館』
~メンバーの出会いから40周年記念プロジェクト-DIAMONDS STORY-~【2023年/日本/DCP/2023最新デジタル・リマスタリング/4:3/2K/5.1ch/96分】

『PRINCESS² PANIC TOUR 〜HERE WE ARE〜』
(5.1chデジタル・リマスター版)
1  19 GROWING UP-ode to my buddy-
2  WONDER CASTLE
3  恋のペンディング
4  KEEP ON LOVIN’YOU
5  FLAME
6  世界でいちばん熱い夏
7  ヴァイブレーション
8  ガールズ・ナイト
9  冗談じゃない
10  GO AWAY BOY

『LET’S GET CRAZY LIVE AT 武道館』(5.1chデジタル・リマスター版)
1  GET CRAZY!
2  それなりにいいひと
3  STAY THERE
4  瞳だけはみつめない
5  ROMANCIN' BLUE
6  夕陽がよんでいる
7  GO AWAY BOY
8  M
9  19 GROWING UP-ode to my buddy-

そして基礎知識(Wikipedia先生)↓
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%82%B9_%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%82%B9

↑のセトリは今回上映された映像の内容です。オフィシャルサイトより引用しました。個人的には渋公のセトリがめちゃくちゃかっこよかったです。5曲目以降からが特に(しかしサブスクにないのだ...うおおぉショック...ガチめのショック...)

ちなみに公式YouTubeチャンネルで、昨日上映してた曲の一部がありました。これですね↓

https://youtu.be/xKMke40Uc7s

この衣装を着て『可愛い』じゃなくて『かっけえ!』てなるの、香さんだけですよね(当社比)。パンツ見えそうな(実際何度も見えてるけど)ミニスカ履いてるのに恥ずかしがることもなくめちゃくちゃ動き回ってて全然コケティッシュじゃなくて、ただひたすら『かっけえ!』なんですよね。名曲『Diamonds』の歌詞じゃないですけど『好きな服を着てるだけ』なんですよねまじで(ちなみに『Diamonds』の作詞はギターの中山加奈子さん)。なんかもう眩しくて、つらかった。そして素晴らしかった。

ちなみにこの香さんが着ている黄色いジャケット、実はVivienneなんですよね(背中にでっかいORBがある)。そして香さんがこのビジュで赤いギターを持つ曲があるんですけどもうドチャクソかっこいいんですよ。赤いギターが似合う選手権があれば5年連続1位で殿堂入り確定ですよ(そればベストジーニスト賞)。

基本的にわたしは健康的な明るい曲って好みではなくてマイナー調のメロディーに惹かれがちですけど、この頃のプリンセスプリンセスの楽曲は明るくてもハードロックのテイストがあって、サウンドが重くてカッコいいんですよ。あと名曲『世界でいちばん熱い夏』は爽やかな曲ですけど、サビにちょいちょいマイナーコードが使われていて、ただ明るいだけじゃなく切ないメロディーになってるので結果的にわたし好みの曲になってるんですよね。

そしてわたしは地球上のすべての哺乳類の中でギタリストが一番好きなので、やはり中山加奈子さんにも触れなければいけませんね...

この頃(1988~1989年)の中山加奈子さんって、XのTAIJIとHIDEを足して2で割ったようなビジュおよびヘアメイクなんですよね(同じことを言ってるファンは沢山いるので私の思い込みではなさそうです)。だから前々からプリンセスプリンセスアー写を見る度に中山加奈子さんの存在はすごく気になってたんですけど、わたしが世の中の音楽に興味を持ち始めた1996年ってプリンセスプリンセスが解散した年なんですよね。だから、実はちゃんとプリンセスプリンセスの演奏シーンを見たことがなかったのです。知ってる曲も『世界でいちばん熱い夏』『Diamonds』『M』という超メジャー曲で、J-POPのカテゴリーに入れてました。だから今の上映回を見てサウンドが思ってた以上にハードロック基調で驚いたし、今回初めて演奏シーンを見て、ビジュアルだけでなくパフォーマンスにも要所要所TAIJI&HIDEを感じさせる中山さんのそれに、うるっと来たりじーんと胸が熱くなったりして、映像を見てて変な声が何度も出そうになりました(迷惑)。

TAIJIのセクシーさとHIDEの華やかさを併せ持つビジュアル&パフォーマンスと言いますか...すごいことですよ。そしてちゃんとプリンセスプリンセスの花形ギタリストとしても仕上がってるの、本当にかっこよすぎます...

そしてギターがSGっていうのもポイント高いですね。SGって、見た目がイカついこともあり、女の子が最初に持つギターに選ばないであろう選手権1位(当社調べ)じゃないですか。そして武道館のライブ映像ではメサブギーのアンプを使ってました。しかもそれが似合ってるの。サラッとそれをやるの(まじかっけえ!)。近年女性でSG持ってるギタリストといえばベッド・インのちゃんまいサンのイメージが強いですけど(あちらも似合いますよね~)でもガールズバンドのギタリストでSG似合う選手権があれば(以下略)。

...で、そんな感じで何かにつけてギタリスト最高と言ってるわたくしですが、何だかんだでバンドの顔はボーカルだということは分かっているつもりです。そして、ギタリストが伸び伸びとプレイしたりパフォーマンスを発揮できているバンドは基本的にボーカルが安定している(技術も魅せ方も含めて)、という共通点がある気がします。ライブに実際足を運ぶとほぼギタリストしか見てないわたくしですが、やはりバンドはボーカルが中心だし、ボーカルに花がないとバンド自体が映えないし、締まらないんですよね。

バンドのボーカルって、やることが沢山あるし求められることがバンド内で一番多い、だからミーティングで怒られるのはいつもボーカルだし、バンドのボーカルはドMじゃないとやっていけない......てことを0.1gの誤算のボーカルである緑川ゆうさんが少し前にご自身のYouTubeチャンネルで言うてました。

↓の14:50あたりからの話ですね。

https://youtu.be/K-_6lcF_5hg

 

個人的意見ですが、バンドのボーカルって歌が上手いだけじゃダメで、パフォーマンスがものすごく大事だと思うんですよね(ソロアーティストならライブしない人や近年は素顔すら出さない人もいるし、リリースする楽曲の歌が上手いだけでもやっていけるというか全然それで問題ない気もしますけどね)。

緑川さん曰く『ライブを支配しているのはボーカル』とのことですが、これはわたしも激しく同意です。バンドのボーカルってメンバーを引っ張りつつお客さんを先導(扇動)しつつ自分の表現もしないといけなくて、しかもそれを同時にやるっていう忙しさをステージ上で常に持ってると思うのです。でもそれをプリンセスプリンセスの香さんは1つも余すことなく完璧にちゃんとやってるんですよね。しかも、それを伸び伸びと楽しんでやってるのが伝わってくる(頑張ってる感、無理してやってる感がない)。それが結果的にすごくカッコよく見えるんですよね(ここめっちゃ大事)。

昔HIDEが何かのインタビューで(X JAPANの解散が発表された後かな?)、TOSHIに対して『東京ドームで5万人のオーディエンスを一人で受け止める力があってすごい』みたいな褒め方をしてたのですが、今回の上映を見ていると、自然とその言葉を思い出しました。香さんも渋公なり武道館なり、会場のオーディエンスを受け止めてるんですよね一人で。それを今回の渋公と武道館のライブ映像でめちゃくちゃ感じました。ライブって、ただ自分の練習してきたものを見せるだけの場所じゃないんですよね。『頑張りました』ていうものを出す発表会じゃないんですよ。オーディエンスを圧倒しながら巻き込まないといけないし、そこにオリジナリティもないと見てる側は飽きてしまう(ただの歌が上手いだけの人で終わってしまう)んですよね。いまわたしの頭に思い浮かぶ『バンド活動しているカッコいいボーカリスト』って、それをサラっとやってる強者ばかりなのですが、香さんも間違いなくその1人だなあ...と思いました。映像でもこんなに伝わって来るので、実際のライブではもっとすごいことになってるんだろうなあ...と思いました。当時ライブ見れた人が羨ましすぎます。

以前の私ならプリンセスプリンセスのことを『陽キャの女の子が楽しそうに恋だの好きだの歌ってるだけだわ~』て誤解してたと思います(プリプリのパブリックイメージは多分これだし、レコード会社的にもこう見られるのを想定してバンドをプロモーションしてた気がするのでそう思うのが至って自然な気もしますが)。今1988~1989年のプリンセスプリンセスのライブ映像を見て、聴いて心に染みるのは『かっこいい女の子とは何なのか』の答えが詰まっているからなのかもしれません。

わたしにとっては『かっこいい』が最上級の褒め言葉なのです。そして褒められるなら『かっこいい』と言われたい人間なのです。わたしは生まれた時から女性ですが、女の子だから『可愛い』が褒め言葉なのだ、『可愛い』って言われたいんでしょ、と言われると「心外だ!」とわめき散らすタイプの非常に、ひっじょーにめんどくさい人間なのです(その辺はシンプルに可愛くないなーメンドクセーなあと自分でも思うし私に対して一切『可愛い』と言ってこない夫にはめちゃくちゃ感謝しています)。

だからと言ってこの頃のプリンセスプリンセスみたいになりたいかと言われたら「無理」て思います。だって、絶対になれないから。レベチすぎるから、なりたいとも思いませんね...別の次元の崇高な生命体を拝んでいるような気分になります。

しかし、あくまでもこれは1988年と1989年のライブ映像を見た感想であり、1990年以降のライブ映像を見るとまた違った感情が芽生えるかもしれませんね。バンドは生き物だから、その時々によって全く違って見えてもそれはそれで正解だと思います。とりあえず今回の上映を見た直後に3/21上映回のチケットを申込みしました。抽選が当たることを祈ってます!

(余談ですがわたしの行った映画館は、今回の上映はほぼ満席で、客層の男女比はパッと見た感じ半々でした。ライブ映像に映る客席は圧倒的に男子が多かったです。)

補足として、中山加奈子さんの2019年のインタビュー記事(前編/後編)のリンクを貼っておきますね。
うわー。ビジュかっこいいですねー!!こんな50代になりてー!なれねー!無理ー!!とお写真みながらしばらく一人キャッキャウフフすることにします。
はあ...いつかライブに行ってみたいなあ...

(前編)
https://hamarepo.com/story.php?story_id=7253
(後編)
https://hamarepo.com/story.php?story_id=7255

そして、おまけとして少年隊に関する関わりなどを書き残しておきますね。

私はここ2-3年くらい、ひょんなキッカケで少年隊の曲にハマっているのですが、調べてみるとプリンセスプリンセスのメンバーが関わっている曲もありました。

少年隊のアルバム「Prism」に収録されている植草克秀さんのソロ曲『君に降るMelody -』の作詞をされているとみたきょうこさんは、プリンセスプリンセスのドラマー富田 京子さんなのです。あの名曲『世界でいちばん熱い夏』『M』の作詞もされている富田京子さんなのです!とても美しい鍵盤のメロディーと植草さんの丁寧な歌い方によって歌詞の世界がキラキラと広がる、とっても素敵なバラードです。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/Prism_(%E5%B0%91%E5%B9%B4%E9%9A%8A%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%A0)

 

あと香さん(1967年生まれ)および、今野さんと富田さん(1965年生まれ)は明治大学付属中野高等学校定時制編入して通っていたのですが、少年隊のお三方(錦織さんは1965年生まれ、植草さんと東山さんは1966年生まれ)も明治大学付属中野高等学校定時制に通っていたので、ひょっとしたら廊下ですれ違ったりしてたかも?と思うなどしました。

 

あ、あと少年隊でもこういうのアニバーサリーイヤーにやってくれないかなー(大声)!!て思いました。はい。羨ましいですよ。今回はSONYさんさすが!て思いました。XがメジャーデビューしたときもSONYでしたね。ありがとうSONYありがとう...

 

...かなり散漫な文章になってしまいましたが、ここまで読んで下さってありがとうございました。昨日見たものの取って出しの文章ですが、しばらくこの余韻は消えそうにありません。