脳内ヴィジュアル系

好きなもの(主に音楽)への想いや出来事を、後日見返すための記録用として書いてます。

【祝】【記録用】関ジャムでBUCK-TICK特集の放送が決定したので好きなBUCK-TICKのアルバムを振り返ってみた

おめでとうございます!!

ついに...ついにこの日が来てしまったよ。関ジャムという知名度の高さ抜群の、全国放送の地上波テレビ番組でBUCK-TICK特集が放送される日がついに...来てしまった...(震え)。

 

これを書いてるのは3月3日になったばかりの夜中なので(朝になって少し加筆したけど)、BUCK-TICK特集の放送まではあと24時間くらいあります。

 

これを機に、自分の好きなBUCK-TICKのアルバムを振り返って一人ワイワイキャッキャした文章とか書きたいな~と思い、記録用として書いてみることにしました。昔の名盤(悪の華、狂った太陽、darker than darkness とか)はもう言うまでもないし、おそらく番組でも触れると思うので(知らんけど)、ここは番組では触れないであろう名盤かつ個人的に思い入れが強くて好きなやつをいくつか上げるか...と思ったのですが、1枚目でキャパオーバーしたので、1枚しか書いてません(余力があれば後日また何か書くかも)。これが、わたしがBUCK-TICKで好きなアルバム不動の1位です。

 

■SEXY STREAM LINER■
リリース日:1997年12月10日

(収録曲)
1.タナトス
2.SEXY STREAM LINER (SE)
3.ヒロイン -angel dust mix-
4.無知の涙
5.リザードスキンの少女
6.螺旋 虫
7.蝶蝶
8.囁き
9.迦陵頻伽 Kalavinka
10.MY FUCKIN' VALENTINE
11.Schiz・o幻想
12.キミガシン..ダラ

 

 

このアルバムがリリースされた1997年といえば、V系黄金期ですね(諸説ありますが)。

 

1996年頃、当時リアル中2だったわたしはテレビから流れてくる音楽に飽きてしまい、もっと面白い音楽はないものか、と期待を寄せながらラジオを聴き始めたのですが、そんな風にいつもの調子でラジオを聴いていた1997年12月某日、今まで聴いたことのない音楽が流れ聴こえ「なんだこれは!?誰だこれは!?」と固まりました。それが、当時BUCK-TICKの最新シングルとしてリリースされ、のちにこのアルバムにも収録される「ヒロイン」という曲でした。

 

ちょうどこの頃バンド界隈で、バンドサウンドにデジタルサウンドを取り入れる傾向があり(マッドカプセルマーケッツが「DIGIDOGHEADLOCK」をリリースしたのが1997年9月、布袋寅泰さんが「SUPERSONIC GENERATION」をリリースしたのが1998年4月)、この「SEXY STREAM LINER」もそんな中、BUCK-TICKバンド史上一番デジタルサウンドを大きく取り入れたオリジナルアルバムとしてリリースされました。でもBUCK-TICKとしては元々ビクター時代の1994年に「シェイプレス」というリミックスアルバムを出したり、今井さんはSCHAFTというユニットでインダストリアルをやっていたので、ファンに対してデジタル的なアプローチはこの「SEXY STREAM LINER」が全くの初めて、という訳ではないのですが、オリジナルアルバムで全編ガッツリとデジタルをやったのはこれが初めてだと思います。

 

このアルバムはおそらくBUCK-TICKの数ある名盤の中で一番多く聴いたんじゃないかな(わたしが)...と思ってます。とにかく捨て曲がなく、曲順もこの流れがベストすぎるし(SEがオープニングじゃなくて2曲目にあるのが渋い)、のちにシングルカットされた「囁き」についても「なんでこんなマニアックな曲が!?シングルに!?セールス度外視すぎるだろ!!」と愛おしいツッコミを入れたくなるし(曲自体はすごくカッコよくて好きだけどもシングルカットするなら「キミガシン..ダラ」の方が適任でしょっておもうキャッチーだしアップテンポだし)、何より鳴ってる音がなにもかもかっこいい。そしてあっちゃん&今井さんのツインボーカル曲もたまらない。

 

アルバム全体を通して聴いてみるとシリアスな言葉の中に「これ完全ビジュアル重視だろ」って思わずツッコミたくなる歌詞がちょいちょい挟まってるのもいいですね(流れるアクエリアスって何かの比喩でしょうかね未だに意味が分かってないしきっと永遠に分からない...たぶんビジュアル重視な言葉選びっていうだけだと思うのですが...)。

 

そして、今井さんがスタビライザー(今井さんの代名詞の一つでもあるバチクソかっこいい変形ギター)を使い始めたのもこのアルバムからだった気がします(ですよね有識者の皆様...?)。スタビライザーのビジュアルとこのアルバムの音や雰囲気ってすごく合ってますよね。総合芸術ってこういうことを言うのかー(大の字)!!と、リリース当時中学3年生だったわたしは心を撃ち抜かれ、オタクのクソデカ感情をもてあましていました。

 

あと、このアルバムをリリースした頃のBUCK-TICKってたいていのメンバーが30代に入りたてだったはずです。この頃の芸能界って30歳を過ぎたらもうキャピキャピできない、落ち着かなきゃいけない、みたいな空気が流れていたのですが(だからアイドルは30歳になるまでにアイドルから俳優業に転向しようとしたり、ロン毛のバンドマンは30歳手前で髪切ったりしてた)、音楽性に新しさを取り入れている姿はもちろん、今井さんは新作の奇抜なギターしょってるしアニィはロン毛を逆立てるのをやめてないし、そういうビジュアル面でも丸くなってない姿がすごくかっこいいなあと思いました。

 

...と、色々な要因があってファーストインパクトが強くなってしまい、この「SEXY STREAM LINER」がBUCK-TICKの一番好きなアルバムとして、今もわたしの中でキラキラと輝いているのです。

 

そしてこのアルバムはBUCK-TICKがビクターからマーキュリーに移籍して唯一出したオリジナルアルバムなんですよね。マーキュリー時代のBUCK-TICKって、ベスト盤とかライブ盤は出してるけどオリジナルアルバムはこの1枚だけなので(あとはオリジナルアルバム未収録のシングル曲やそのカップリング曲がある)、活動がスローペースだなあ...という印象がありましたね(当時は開店休業中って言ってるファンの人もいた記憶が)。

 

でもこの「SEXY STREAM LINER」があるので、BUCK-TICKの長い歴史の中で、わたしにとってはマーキュリー時代って結構重要度が高いと言うか、思い入れが強いんですよね。今も色褪せない唯一無二のかっこいい音を残してくれてありがとう...と当時と変わらぬクソデカ感情を抱えながら、「SEXY STREAM LINER」を聴きつつ今夜の関ジャムの放送を待機したいと思います。