脳内ヴィジュアル系

好きなもの(主に音楽)への想いや出来事を、後日見返すための記録用として書いてます。

【映画】不純な動機で映画『Gメン』を観に行った件。

色々書きたいことがありますけど、まず、どうしても先に書きたかったことがあるので書きますね。

 

先日、映画『Gメン』を観に行ってきました。

 

 

※※※以下、軽いネタバレを含みますのでこれから映画を観に行こうと思っている人は読まないことをオススメします※※※

 

 

 

この映画は好きな俳優の田中圭さんが出演されているということもあり、そのうち観に行きたいな~とは思っていたのですが、全く別の理由で急遽観に行くことになりました。

 

ある日、わたしのTwitter(現X)のトレンドにずっと『hideちゃん』と出ていたので、何の話題かな?と思って見てみたところ、何と、2023年8月25日公開の映画『Gメン』のクライマックスシーンでhideの『DAMAGE』が流れていると言うではありませんか!!

 

ま、まじか!!

ていうか、気付いた人グッジョブ!!

 

だって『ピンクスパイダー』や『ROCKET DIVE』ではなく『DAMAGE』ですよ。アルバム曲ですよ。歌番組でワイワイ歌うタイプではない曲ですよ。ガチのhideファンじゃないと、どこで流れてるのか気付けないやつですよ。てことは、今もそこかしこにガチのhideファンが生息してるってことですね。嬉しいよ...嬉しい嬉しい...

 

という訳で、たまたま翌週に半休を取っていた日が映画の安い日だったので、仕事上がりに何の予備知識もなく観に行ってきました。Gメンを。

 

この映画は漫画が原作で、特効服を着たヤンキーが出てくる等かなり昭和満載な内容で、性に目覚めた年頃の男子がはしゃぎそうな下ネタも満載で、まあまあ見る人を選びそうな内容ではありますが、同性に告白されて振るときのシーンとか、その振られたことを気の知れた仲間に打ち明けた後のシーンとか、すごく切なくて気持ちが高まりました。こういう『おふざけとシリアスの落差』が大きいのも、この作品の特徴かなと思いました。

 

あり得ない設定だらけなのに、主演の岸優太さんをはじめ、みんな演技がすごくナチュラルで、そのギャップもこの作品の魅力なのかなと思いました。(実はこの映画を見る数日前にシティーハンターの新作映画を見たので下ネタとも普通に向き合えましたが見てなかったらちょっと辛かったかも?)

 

年頃の男の子ってこんな風に、息をするようにナチュラルに下(しも)の話を友達同士でするんだな~と感心(?)しつつ。いまはネットで調べたらなんぼでも知識が出てくるからこんな風に友達同士で下の会話することもないのかなあ...と思いつつ。

 

そして本題に入りますが『DAMAGE』ですよ。そう『DAMAGE』です。

 

クライマックスのシーンで、本当に、イントロから流れてました。

ほぼフルコースで流れてました。

すごく映像と合ってました。

ていうか、あのシーンに流す音楽としてはドンピシャでした。

(まだ公開中でネタバレになるから詳細は言えんませんけど)

 

令和の昭和漫画世界に平成のサウンド...

いったい今は何時代よ?

とツッコミつつ。

 

hideの新しい音を聴くことはもう出来ないけれども、hideの音楽で新しい景色を見せてくれたGメンよ、瑠東監督よ、ありがとう本当にありがとう...(合掌)と音楽が鳴り響いている間、感極まって泣きそうになってしまいました。全然泣くシーンじゃないのにな。

 

本人がいなくなってもこうして、音楽は生き続けるんですよね。聴く人がいる限り。

 

それを、強く感じた日でした。

 

あと個人的に、田中圭の演じるキャラの中では、好きなキャラの上位に食い込んでくるタイプの役でした八神さん。続編とか作らないかしら。それか、八神さんと伊達先輩の過去ネタのスピンオフ映画とか見てみたいぞ...!

 

あんまり悪役のイメージがない尾上松也さんがゴリゴリの不良ボス役だったり、学園のプリンス役のコもハマり役だし(ほんのり昭和感の漂うヘアメイクすごく作品に合ってましたね)、吉岡里帆さんのはっちゃけ具合も突き抜けていて楽しいし、あり得ないくらい時代錯誤なチンピラ風のビジュのコがSixTONESのメンバーと知ってビックリしたし(ジャニーズのタレントさんって何でもできるのね...)、レイナちゃんのツンデレキャラも最高だし、まさかの落合モトキさんが出ていてOL民としてはニヤニヤせざるを得なかったし、一人一人のキャラが個性つよつよ&生き生きと輝いてて、登場人物は多いけど途中で「これ誰だっけ...?」とならずに見終えることが出来たのは個人的にデカいかもしれません。

 

基本的に一人一人のキャラクターが目立つコミカルな作品ですけど、アクションシーンはガチでやってるらしく、伊達先輩のあのシーンもCGじゃないと知ってビックリしました。そして岸優太さんはダンスやってるからこそ出来る身のこなしなんでしょうね...足技とか、特にかっこよかったですよ。

 

そんな中、クライマックスシーンのhideの『DAMAGE』...最高ですやん。

 

『DAMAGE』といえば、昔hideが『DAMAGE』をあんまりライブで歌いたくない、何故なら、歌ったら自分にダメージが来るから、て言うてたのをふと思い出すなどしました(喉にかかる負担が大きいって意味なのかな?)。

 

hideのソロ曲って色んなパターンの歌い方がありますけど、わたしは『DAMAGE』とか『BACTERIA』みたいな歌い方が結構好きなのです。がなってるみたいな、ノイジーな、ハードコアな感じというか。

 

わたしは初めて聴いたhideのソロアルバムが『PSYENCE』で、当時中2でしたが、あまりの音楽性の統一感のなさに衝撃を受けました。そして聴き終わって「このアルバムの楽曲全部hide一人で作詞作曲してるってどゆこと?この人にはいくつ人格があるの?ていうかhideって実は一人じゃないとか...?そうじゃないとおかしくね?」と打ちのめされた&呆然とした記憶があります。よくアルバムのレビューで『バラエティーに富んだ云々』とか聞きますけど、バラエティーに富みすぎだろ、歌い方(声)だけでも何パターンあるんだよ『DAMAGE』と『Beauty&Stupid』と『GOOD-BYE』を同じ人が歌ってる(同じ人が作ってる)訳ないやろ!と当時は思ったものです。

 

そして、自分の音楽のストライクゾーンが広くなったのは間違いなくhideのソロを聴いて、これを「最高にカッコいい!!」と思ってしまったからだと自覚してます。

 

そんな多彩なhideの作品の中でもあまり表に出てくることのない『DAMAGE』を、今の流行りのキラキラした音楽ではないけど今も色褪せないかっこよさを放ちまくっている『DAMAGE』を選んでくれて、曲にすごく合うめちゃカッコいいシーンで流して下さって本当に本当にありがとうございます...とスクリーンに向かって土下座感謝してきました。

 

ていうか、あのシーンを『DAMAGE』の公式MVってことにしてくれませんかね?

(そういえばhideのソロ映像ってあんまり公式YouTubeにないんだよね...あとはライブ映像のダイジェスト版みたいなやつしかない...フルMVいつか置いて下さいユニバーサルミュージックの偉い人よろしくお願いいたしますm(_ _)m)